~Aihiraco~
日本で昔から愛される
「藍」に心まで染めて

豊橋市で本藍染を、染料の製作から縫製まで一人で行っている「Aihiraco」。その美しい藍色に惹かれて思わず手に取れば、ひとつひとつ違う繊細な色彩に気付くはず。本藍染とは人と地球に優しい循環型の天然染料を用いる伝統的な製法で、肌にも優しく、虫よけや抗菌効果もあると言われています。現在この製法を受け継ぐ職人は全国でも少なく、今回その貴重な製作過程や作品をご紹介します。

1.藍の原料

左がすくも、右が灰汁

本藍染の原料である“すくも”は藍色が出る植物の葉、タデアイを発酵させたもので、徳島県の限られた藍師が作ったものを本藍と呼びます。次に樫やクヌギの木灰を水で焚いてできる“灰汁”を作ります。すくもと灰汁を合わせて微生物の力で発酵させ、さらに様子を見ながら“ふすま”や“貝灰”など栄養を与えて毎日管理をすることで、繊細な藍を生み出しています。これを“藍を建てる”と言います。

2.生地を染める

微生物は空気に弱いので、バシャバシャ扱わず藍の中に生地をしっかり入れた状態で染めていきます。独特な藍の香りもします。

3.洗い流す

藍から出すと深緑のような色がつき、水で洗い流すとだんだん色が変化します。

4.洗い流した生地

1回染めただけでもきれいな色がつきます。ただ、乾かすと色は薄くなるので、何回か染めるのと乾かすのを繰り返して理想の色に近づけていきます。

5.色の違い

藍は新しいものほど濃い色がでて、古いものほど薄い色になります。藍色は48種類もあると言われ、より多くの色を出すには熟練した技術が必要です。

実際の作品

元アパレルパタンナーの経験を活かして、洋服や帽子、マスクやこいのぼりなど様々な商品を製作しています。商品はオンラインショップで購入でき、オーダーメイドも受け付けています。

天候や気温などの影響で、毎日微妙に色合いが変わるものなので全く同じ色にはなりません。だからこそひとつひとつ特別感があります。絞り染めの柄にも注目してみてください。

ヴィンテージミシンがたくさん並ぶ工房ではワークショップを開催しています。日本古来の伝統的な製法の本藍染を、多くの人に興味を持って知ってほしいという思いで、子どもから大人まで様々な人に伝える活動を行っています。


オーダーメイド、お手入れ方法について

全て手作業で製作するため、オーダーメイドは
3か月から半年ほど時間がかかります。
お手入れ方法はHPを確認してください。


Aihiraco


TEL/0532-75-9815
住所/豊橋市前田町2-17-20
営業時間/10:00~16:00
定休日/毎週日曜日、祝日(土曜日は不定休)
インスタ/aihiraco
HP・オンラインストア/https://aizome-aihiraco.com/

 

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