2025.06.13
目指せ健康長寿
予防医療と身体づくり
長屋病院編

生活習慣病の増加を背景に「病気にならない体づくり=予防医療」への関心が高まっています。この特集では、産婦人科・消化器内科・整形外科の専門家監修のもと、各分野で役立つ予防医療のヒントをご紹介。今回は「長屋病院」監修、「消化器ドックについて」です。今日からできる小さな一歩があなたの未来の健康を守ってくれるはず一緒に”予防“のある毎日を始めてみませんか?
【 長屋病院 】

消化器ドックで
がんを早期発見&治療
日本における死因第1位のがんの中でも、早期の消化器系のがんは自覚症状が出にくいため、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。ここでは消化器疾患の予防や話題の消化器ドックについて紹介します。
TOPIC 1
「急激な体重減少」は消化器系の
病気のサインかも?
消化器系のがんには以下のような体調変化を伴う場合が!
【要注意の症状一例】
慢性的な腹痛 / 吐き気・嘔吐 / 慢性的な便秘・下痢
/ 便が細い・黒っぽい・血が混じる・血便 /
ダイエットをせず半年〜1年間で4.5kg、
または元の体重の5%以上の体重減少
こんな症状がある方は一度消化器外来の受診を!
TOPIC 2
そもそも胃がんと大腸がんって
どんな病気?
胃や大腸の粘膜に発生する悪性腫瘍。早期段階であれば、ESDと呼ばれる内視鏡を用いた切除が可能な場合があり、体への負担も少なく完治ができる。

胃がんと大腸がんは、日本人に多いがん。
ステージ I 期であれば死亡率は10%未満。早期発見が生存率向上に直結!
TOPIC 3
消化器系のがんを予防するには?
\ 覚えておきたい重要な4つの柱 /
【 食事 】
乳製品や食物繊維を多く含む食材を摂取する。
【 有酸素運動 】
BMIの数値が27以上の方は要注意!特に大腸がんの予防には適度な有酸素運動(ウォーキング毎日30分程度)が効果的。

【 禁煙 】
喫煙者は非喫煙者と比較して胃がん、大腸がんともに1.4倍以上の発症リスクがあるといわれている。
【 定期検査 】
発症率が上がるとされる40歳以上の方、家族に消化器疾患の既往歴がある方は年に一度の内視鏡検査を。
TOPIC 4
消化器ドックで
病気の早期発見&治療
消化器ドックは消化器系の疾患に特化した人間ドックで、胃カメラ・大腸カメラ等が含まれる。胃がん、大腸がんなどの早期発見を目指している。


FUJIFILM社の最新かつ最上位の内視鏡システム「ELUXEO8000」。内視鏡スコープも最新機種を導入し、鮮明な画像で早期の小さながん病変の見落としを防ぐ。
消化器ドックの検査内容
一般診察、血圧測定、一般的な採血に加え、鎮静剤(麻酔)を使用した胃カメラ・大腸カメラ、ピロリ菌感染評価の採血、腹部超音波検査が組み込まれている。
※長屋病院で受診する場合。詳しくはHPまたは問い合わせを。
まとめ
消化器系のがんの早期発見・予防には、定期的な検査と日々の生活習慣の見直しが大切。気になる症状がなくても、40歳以上の方は年に一度を目安に、積極的な定期検診や消化器ドックを検討して。

内科部長・内視鏡センター長
長屋 龍太郎先生
痛みが不安な方にも安心して検査を受けていただけるよう、当院では経鼻内視鏡や鎮静剤(麻酔)を用いた、苦痛の少ない検査を提供しています。
医療法人 善恵会 長屋病院
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